2021.10.13
塊根植物の休眠って何?
皆さまこんにちは。
マナズグリーンSTAFF のしゅんです。
気づけば、肌寒い季節になってきましたね。
植物loverの皆様はいかがお過ごしでしょうか?
夏型の植物はそろそろ落葉が始まり【休眠期】に入るころ、、、
休眠期を迎えたことのない方や、植物の休眠期ってなに?という方に向けて
今回は、休眠についてフォーカスしていこうと思います。
それでは行きましょう!
【そもそも休眠期って?】
夏型・冬型で休眠期のタイミングは異なり
・秋から冬にかけて紅葉、落葉し休眠期を迎えるもの→夏型
・春から初夏にかけて紅葉、落葉し休眠期を迎えるもの→冬型
ほとんどはどちらかに分類されます。
この休眠期に当たる期間は、エネルギーを温存するために存在します。
成長期には子孫を残すために、葉っぱやお花を元気よく展開させ
大量のエネルギーを消費しながら成長していきます。
しかし、苦手な気温になってくると無駄な体力を消費しないために
機能の大半を休止させお休みモードに入ってしまうのです。
今回はこの時期に休眠する夏型の休眠ついて詳しく書いていこうと思います!
【夏型の休眠時期】
夏型は主に10月~11月にかけて休眠することが多いです。
しかし、実生株や現地から来て間もない株など、休眠しない個体もいるので注意が必要です。
・長年育てている実生株は、日本の気候に順応してくると比較的寒さに強くなる傾向にあります。
そのため常に成長期のように葉っぱを元気に生い茂らせ、
本来休眠期の冬でもスピードを落としながらも成長する場合があるのです。
寒さに強くなることはいいことですが、真冬の水やりは気を付けたいところ
出来れば休眠するまで外に置いておくといいかもしれません。
・日本に来たばかりの現地球株は、時差ボケなどの理由により休眠しない場合があります。
暖かい地域にいた現地球株はいきなり地球の裏側に連れてこられ
環境も気温も全く違う場所で生活しなくてはいけません。
それって人間でもそうですけど、数カ月の生活では順応できない可能性が高いのです。
時差ボケをしている株は、いくら寒さに当てていても休眠しないので
その場合は早急にお家の日当たりの良い場所に置いて管理してあげましょう!
【休眠の合図】
パキポディウムなどの休眠期の合図は葉が黄色くなり徐々に落葉していきます。
もみじなどの落葉樹が冬場に落葉するような感覚です。
初めての方は枯れを心配されるかもしれませんが
自然のサイクルなので心配はいりません!
また暖かい季節になってくれば新葉を徐々に展開してくれるので
焦らず気長に見守ってあげましょう!
【休眠させるメリット】
1、花芽の付きが良くなる
これはよく言われていることですが、花芽の付きが良くなることがあります。
とても単純なことで、冬の間無駄な体力を消耗せず温存していたため
春先の立ち上がりが良くなることはもちろんの事
その後、成長期にも使えるエネルギー量が多いことからお花を見せてくれる可能性が高いのです。
休眠期は約3~4カ月間
この差はとても大きいのではないかと思います。
もちろん、休眠させないことのメリットもありますが
温室などの施設がない場合はデメリットの方が、大きい可能性があるので
出来れば休眠させることをオススメします。
2、管理が楽
休眠させてしまえれば、お水も断水気味に管理することが出来る上に
3~4カ月はお家の中で動かさないので、管理が楽になり手間がかからない時期でもあります。
もちろん休眠中でも日光に当ててあげるといいのですが
成長期に必要とするほどの強い日光はいらないので
スポットライト式の育成ライトなどで観賞するのも楽しいかもしれませんね!
いかがでしたでしょうか?
この時期によく聞く”休眠期”
冬越しできるかな?と心配されていた方も多いのではないでしょうか。
僕はどちらかというと休眠前や休眠後の管理に気を付けておけば
休眠中はほとんど手間もかからないで観賞できる、最高の時間だと考えております!(笑)
今後、休眠期についての詳しい管理方法なども載せていく予定なので是非ご覧ください!
最後までご覧いただきありがとうございました。