2021.11.12
【チタノタ】冬でも徒長をさせない方法
皆さまこんにちは。
マナズグリーンSTAFF のしゅんです。
昨日に引き続き今日もチタノタのお話し!
前回は、冬の管理方法をご紹介しましたが
今回のテーマは「徒長」
気温が低くなってくるとお部屋の中など
今までよりも日照条件の悪い場所で管理しなくてはなりません。
寒い時期に限らず、日照時間の短いお部屋や
ビルや建物に遮られ直射日光を当てられない部屋など
様々な環境で育てている方がいらっしゃると思います。
もちろん、育成ライトなどがあればどこでも育てられるので心配はいりませんが
管理方法次第で徒長を限りなく防ぐこともできちゃうんです!
今回は、実際に日照条件の悪い環境で育てたアガベを例に
もっと具体的な管理方法をご紹介していきます!
それでは行きましょう!
【今回の主役】
今回の主役は”Agave titanota 厳龍”
徒長することなくバランスの良いフォルムを保ってくれていると思います。
実は、約4カ月間もの間十分な日光を当てないで育てた株なんです!
どのくらい日照条件が悪いかというと、、、
直射日光が当たっていたのは朝9時~12時
10月に入ってからは朝9時~10時の1時間だけで
10時以降の時間は、陽が沈むまで半日陰。。。
それに加え週2回以上は日光の全く当たらないお部屋の中で1日中管理するという
アガベにとっては厳しい環境でしたが、結果として徒長も枯れることもなく
元気に今でも育ってくれています!
まず結論から言いますと
「水やり」「風」「土」
この3つが大事なんじゃないかと思います!
どれか1つだけではなく、3つの点が線と線で繋がることによって
徒長を限りなく抑えることが出来る!そう考えています。
次は3つのポイントを具体的にご紹介していこうと思います。
「水やり」
水やりのタイミング、量はかなり重要です。
7月~9月の後半までは1か月に1~3回程度で灌水をしていました。
9月後半~現在までは1か月に1~2回程度、鉢の半分が湿るほどの水やりに変更しています。
意識したポイントとしては3日以内に乾く量を与えるということ。
暖かい時期と寒い時期では根が水を吸う速度も変わるので
寒くなってきてからは断水気味に管理するのが基本です。
またこの鉢は幅20cm×高さ11cmと大きめなので
鉢の半分が湿る程度の水やりでも十分に水やりはできています。
葉にしわが寄ってきたというのも水切れの合図です!
一番下の葉がしわが寄ることはよくありますが
真ん中に近い葉のシワは水切れの可能性が高いので
軽くお水をあげてもいいかもしれません。
「風」
暖かい時期はサーキュレーターを使い
30cmほど離れた場所から風を直接当てていました。
寒い時期は直接当てず、空気を循環させるために
弱風でふわっと風を通過させる程度で大丈夫です。
風を直接当ててしまうと株が冷えて
水の吸い上げが遅くなってしまうかもしれません。
しかし、風がないと徒長や根腐れの原因にもつながるので
優しい風をふわっと送る程度に抑えましょう。
「土」
3日以上経っても乾かない土を使っている方は注意が必要です。
出来れば1~2日で乾く土が望ましく、水はけの悪い土を使っている方は植え替えをおすすめします。
ハウスで管理している株などは水はけの悪い土を使っている場合があり
理由としては、ハウス内は人工的に温度や湿度、風をコントロールできるのに加え
大量に植物を扱っているため水やりの頻度をコントロールすることが必要なのです。
そのため、ハウス用の乾きずらい用土に植えられていることが多いので
その土のままご自宅の環境で育成をすると、土が乾きずらいということが起こってしまいます。
なので、お店で購入後ご自宅の環境に合わせた用土で植え替えをするのが理想ですが
園芸店などにも多肉用の土が販売されているので、是非お試し下さい。
「最後に」
まだ確証はありませんが、温度もこの管理の肝かもしれません。
あまり温度を上げて成長を促す管理ではなく
低温で成長を抑えながら管理することで徒長を防げる?という考えのもと
今度実験でもしてみようかと思っています!
いかがでしたでしょうか?
もちろん、種類や個体によって育て方が違うので
これをやれば大丈夫!ということはないのですが
これからのアガベライフの参考になれば幸いです!
最後までご覧いただきありがとうございました。