2017.08.14
パキポディウム・実生の育て方
パキポディウム・実生 Pachypodium
mana’s green実生 1年のエブレネウム
実生【みしょう】
種から育てた植物を実生といいます。
輸入株のような荒らしさにはなりませんが、実生株ならではの良さもあります。
実生株は国内の四季にも対応して育っていくので比較的強く育つ傾向にあります。
成長してくのが見えるので育てるのは現地株よりも楽しめます。
直射日光や風にあて、現地の環境に近づけることにより
ぽってりとした株に育て上げることが出来ます。
※種類や種の鮮度により発芽率が大きく変わるので
ご自身で採った種か信頼の出来る方から譲っていただくのが良いと思います!
・鮮度が良ければほぼ確実に発芽します。
育て方
・種をまく 種類によっては違いますが基本的に6月ごろに蒔くと良いでしょう。
冬になるまでの越冬までにどれだけ大きくするかが重要です。
mana’s greenでは温室に暖房をいれるタイミングで蒔くことが多いので12月に蒔いたりもします。
発芽するには20~30度の気温が必要です。
フレッシュで状態が良いとだいたい3日ほどで発芽します。長くて3~7日
ただ1か月してから出た!というのも極稀に聞きます。
※種をまく時の容器ですが、自分で採った種や信頼のできる方から譲ってもらった場合は
種まき用のトレーに一個ずついれると良いです。
なぜなら発根率が良いので後々植え替えが少なくてすみます。
もし発芽するかわからない場合で数が多い場合は5号鉢の平鉢にいれると良いです。
どれくらい生きるかわからないので。。。
種
用土
用土ですが、無菌の土をベースに小粒の土を使うのが良いと思います。水もちが良い土がベストです!
水切れを起こすと小さい苗は枯れるので輸入株とは逆の対応をします。
植え替えする時はPH値を変えないようにベースは同じ配合の土の方がオススメです。
腰水
種をまいたら水を張った容器に鉢ごと浸してください。
湿度をあげ発芽を促します。穴の開いたラップか蓋もしてあげてください。
腰水をやめるタイミングは人それぞれだと思いますが
発芽してから1週間くらいではずします。
※もしくは腰水を続け縦に伸ばしてから
株が光合成をする面積を広くして太くさせる!という方もいるそうです。
mana’s greenでは前者の育て方を採用しています。
植え替え
パキポディウムの発芽後は水やりを上からしても株が動かなくなるタイミングの
3か月を目安に植え替えをするとよいですが、苗のトレーや一つの鉢に植えてる方は1年くらいは植え替え必要ありません。小さな鉢にしっかりと根を伸ばしてコンパクトに育てましょう。必要以上の用土は必要ありません。
水やり
水やりは用土が乾ききる前にたっぷりと水やりするようなイメージです。
小さいうちはかなりの頻度であげるように心がけましょう。
冬の越冬時も小さい苗は寒い場所での冬越しが出来ないので
その際は暖かいところで管理するので
葉は落葉しないと思います。 その時は水やりは継続した方がいいです。
雨ざらし
腐らせる可能性も高くなりますが、雨ざらしの方が実生は太く縦に伸びずに育つと感じています。
蒔いた時期にもよりますが、半年~1年たったころから直射あまざらしがいいと思います。
置き場所
発芽後は20~40パーセントの遮光で育てると良いと思います。
冬は基本的に野外越冬は出来ません。一年目の冬越しが一番ロスをだしやすいので
寒くなってきたら 中にいれて最低でも陽のあたる場所で
10度くらいで管理してあげるようにしてください。
もちろん昼間に暑くなるような日があれば、日中だけ外管理もOKです。
温室管理だとひょろっとした株になりやすいです。
なので、休眠明けから成長期の10月頃までは雨ざらしで外管理をお勧めします!
パキポディウムをしっかりと現地株の様に育てるコツがここにあります。
鉢
コンパクトに育てるには、1回目の鉢上げの時に6×6のサイズの鉢をお勧めします。
必要以上の用土があっても仕方ないので。 ここもすごく重要です。
このサイズ感であれば1年か2年は植え替え必要ないです。
パキポディウムの種をまく時のトレー
この段階で小さな実生の鉢に根を張らせてから植え替えするとよいです。
実生5年生 エブレネウム 恵比寿大黒
しっかりと育てば実生としての良さもしっかりと出てきます。
植え替えの時に遊んでしまいました。。。
左奥からパキポディウム ナマクアナム デンシフローラム ビスピノーサム
グラキリス エブレネウム
輸入株だけでなく、今後より多くの実生株が出回って新たな楽しみ方が増えていくといいですね。
mana’s greenの実店舗 ウェブストアにも販売してます!是非ご覧ください。