2021.10.16
高山性アガベの発根管理方法
皆さまこんにちは。
マナズグリーンSTAFF のしゅんです。
本日もたくさんのご来店有り難うございました!
アガベloverの皆様とたくさん話すことが出来てとても充実した一日でした。
さて、昨日はユタエンシスの魅力をお伝えしましたが
今回は高山性アガベの発根管理方法をご紹介いたします!
高山性のアガベは性質が異なるため、通常とは少し違う発根管理が必要となりますので
今回はそちらをご紹介していこうと思います!
それでは行きましょう!
【自生地】
高山性アガベは主に、山脈地帯など標高の高い地域に自生しています。
比較的標高の高い場所に自生していることから高山性アガベというジャンルに分けられます。
標高が高ければ高いほど温度も低くなることはご存知かと思いますが
その自生地から高山性アガベは寒さにも優れているという特異性な性質を持ち合わせます。
さらにはゴツゴツとした岩山のような場所に自生しているので
しっかり地面を捕まえられるように主根が太く丈夫に発達しました。
植物は根で決まるというように
この根を見ていただくだけでも丈夫さが伝わるのではないでしょうか。
【特徴】
高山性アガベは比較的寒さにも強く丈夫なアガベですが
高温多湿を嫌い特に蒸れには注意が必要です。
発根管理に適している季節は春や秋
ちょうど今くらいの時期がベストです!
【植え込み前の処理】
根の処理などはこちらをご覧ください!
【発根管理】
発根管理は主に2パターンに分かれます。
・土耕栽培
こちらの内容とほとんど変わりがないのですが
注意して頂きたい点が2つ
1、成長期の違い
高山性のアガベは夏型に分別されますが
成長期は比較的涼しい時期になるので、真夏の発根管理には注意が必要です。
真夏の発根管理は比較的涼しく風通しの良い半日陰で行うと
蒸れることなく、順調に発根してくれます。
真冬は他のアガベ同様、発根するのに時間がかかってしまうため
来シーズンの春先まで待って管理する方がいいかもしれません。
その場合、抜き苗は日光の当たらない場所で管理しましょう。
2、水やりの頻度
土耕栽培の記事では土は湿らせた状態をキープさせます。と書きましたが
高山性アガベの場合、完全に乾いてからの水やりをおすすめします。
常に湿った状態をキープすると発根はさせやすいのですが蒸れの原因にもつながるので
完全に乾かしてから水をやるというサイクルで行いましょう。
高山性アガベは成長が遅く発根するまでの期間が長いので
焦って水やりを多くしてしまうのですが
じっくり時間をかけてあげれば、しっかりと強い根を生やしてくれるので
焦らず根気よく経過を観察しましょう。
・水耕栽培
土耕栽培でどうしても発根しないという株に対しては水耕栽培という方法もあります。
確かに発根スピードはとても速いのですが、高山性アガベに対してはこちらも注意が必要です。
1、「水耕」の根と「土耕」の根は違う
ここではあまり詳しくは書きませんが、水耕で発生した根と土耕で発生した根は
発生した環境や条件が異なるため少し違う根の働きをしています。
吸水と養分摂取という働きは変わりませんが、
土に植えられた植物はできるだけ根を発達させ、わずかな水分でも吸収できるほどに強く育ってくれるのに対し
水耕で育った植物は根が直接水に接しているので、根を発達させる必要がなくなってきてしまうんです。
なので、水耕栽培で発根した根は土に移してもなかなか水を吸ってくれないというデメリットがあります。
根の状態で株の調子が変わるほどに重要な役割を果たしていますが、土耕栽培ではその根が強く育ってくれるので
発根後の育成も順調になってくれるため、出来るだけ土耕での発根管理をおすすめします。
2、水耕で生やした根は枯れてしまう
さらに、水耕で生やした根は水やりの頻度が落ちると枯れてしまうので
一定の期間水やりを多くする必要があります。
そうなると必然的に蒸れのリスクもあがってしまうので
サーキュレーターで風を送り、すぐに乾くように管理が必要です。
いかがでしたでしょうか?
高山性アガベは通常のアガベとは違う管理をするので
難しいようにも思えますが、風通しの良い涼しい場所であれば管理できるので
お家の中でも大丈夫ですよ!
ちょうど今の時期であれば発根がさせやすいので
高山性アガベをお持ちの方は是非チャレンジしてみてください!
最後までご覧いただきありがとうございました。