2021.11.05
冬型塊根植物ってなに?
皆さまこんにちは。
マナズグリーンSTAFF のしゅんです。
以前、塊根植物ってなに?
というタイトルの記事で夏型塊根植物をメインにご紹介してきましたが
今回は、冬型の塊根植物にフォーカスを当ててご紹介していこうと思います!
夏型とはまた違う姿で魅了する冬型塊根植物
この世界を知ってしまったらハマってしまうこと間違いなし。
特徴や魅力、僕個人的な意見も踏まえてご紹介いたします!
それでは行きましょう!
【冬型塊根植物って?】
冬型塊根植物の成長期は「秋~春」涼しい時期に成長してくれます。
夏型は「春~秋」ちょうど逆
どちらの植物にも休眠期があるので、一年を通して植物を育てたい!という方は
夏型と冬型の二刀流もおすすめです!
また、冬型と言っても真冬の中外に置いておくのは危険!
名前に「冬型」と書いてあるせいか、寒いのが大好き!と思って
12月に外管理をして枯らせてしまったという方が多くみられます。
あながち間違ってはいないのですが
寒い場所が好きというよりは涼しい場所を好みます。
植物にもよりますが5℃~20℃が適温とされていて
人間が快適に過ごせる環境であれば育てることが出来ます。
ただし、気温5℃でも北風にさらされた植物の体感温度はマイナスに行ってしまう可能性もあるので
10℃以下の日が平均して続くようであれば、室内管理に移行することをオススメします。
冬型と夏型では適した温度や環境が変わってくるので
まず植物を購入する際は
冬型か夏型かを調べておくと管理方法がわかるのでオススメです!
【魅力】
1、見た目
夏型はどちらかというと、ぼてっとしたずんぐりむっくりの塊根が魅力的ですが
冬型は塊根+葉も魅力的な植物が沢山あるんです!
小さいながらに古木感漂う佇まいと、プリっとした多肉質の葉が魅力的な”ケラリア ピグマエア ”
初めて見た時、この古木感漂う塊根部からそんなにかわいい葉っぱが出るの!?と驚いた覚えがあります。
ささくれ立ったような木肌からは想像できないような葉っぱを展開し
うっすらと白い粉をまとった優しい色味の葉と貫禄ある塊根部とのコントラストが絶妙な一株!
冬型コーデックスの中で特に人気の高い株で、近年はほぼ輸入がされていない希少種なんです。
https://manas-green.com/items/61283f27a92a78138006cfaf
かりんとうのように見える枝からふわふわした葉っぱを出す冬型希少種”ペラルゴニウム ミラビレ”
ダークブラウン色の枝が複雑に入り組んでいて、凛と佇む装いがこの株の特徴です!
成長が非常に遅いためこのサイズになるまでに長い年月を要し
輸入が厳しいアフリカ物なので、この株も日本にはまだ数が少ない希少種です。
見ていただいたように何というか、塊根と葉のギャップが冬型の一番の魅力かもしれません!
その他にも魅力的な樹形で楽しませてくれる株が沢山あるので
是非検索してみてください!
2、希少性
夏型に比べて冬型の塊根植物は市場に出回らないことが多いので
国内ではとても希少な分類に入ります。
また、海外からやってきた植物たちは
植物検疫を通すために根の土を落とす=根をカットしなくてはならないので
日本で育てるには発根管理が必要になってきます。
発根管理は種類にもよりますが、夏型よりも気難しいとされているので
そういった点も市場に出回らない要因かもしれません。
先ほどご紹介した株たちもそうですが
自生地でも数が少なくなりつつあるので現地球株は今後もどんどん高騰してくる予感。。。
すでに育てている方はそのまま大切にして頂き
これから始めようと思っている方は、種から育てた実生株もオススメです!
3、育て方
一般的に夏型が普及しているので、あまり馴染みのない冬型の生育方法。。。
難しく思っている方も少なくないのではないでしょうか?
確かに成長期が逆転しているので
夏型であれば本来断水気味に管理する時期に水をやるのは抵抗があるかと思います。
僕も最初の方は、暖かい時期になると落葉して休眠するので「枯れた!?」と勘違いしていました。。。
植物の種類にもよりますが
冬型は10月頃から徐々に休眠から目を覚まし始め
15℃前後が続く期間が成長期、一桁台になると休眠はしませんが成長は止まり
翌年の6月頃から落葉し始めて休眠します。
休眠明け→成長期→休眠
こうやって見てみると夏型とサイクルはほとんど同じで
時期が逆転しているだけなので、慣れてくればとっても簡単なんです!
冬型塊根植物は乾燥した環境が好きな株が多いので
成長期には土が完全に乾いてから水やりをし、休眠期には断水気味に管理します。
まずは、根腐れや徒長を注意しながら管理することが第一ステップ!
「根腐れ」「徒長」について書いた記事もあるので是非ご覧ください!
【これが徒長の原因】正しい管理と育成方法
【枯らせてしまう原因№1】根腐れ回避方法
いかがでしたでしょうか?
魅力たっぷり冬型塊根植物の魅力をご紹介をしてきました!
今からの時期がちょうど成長期に当たるので、寒い時期でも植物を存分に楽しんで頂けます!
難しそうと思っていた方も
是非この機会にチャレンジしてみてください!
最後までご覧いただきありがとうございました。
素敵な植物ライフになりますように。。。